食糧危機の不安


わたしたちの周囲に食縫が不足したり、分配が不公平になったりすると、そこから政治不信や社会不安が生じ、革命やクーデターを誘発することにもなりかねません。


この前の石油ショックの時は、トイレットペーパー騒ぎくらいで済んでいますが・・・


食糧となるとあの程度では済まない。


最近のポーランドの緊張状態の発端が、食肉を中心とする食糧危機にあったことを見ても明らかです。


もしも、今の日本に食糧危機がくるとしたら、どういう場合かをわたしたちは十分考えて、手遅れにならないような対応を、ふだんから講じておかなければなりません。


そのためには何よりも「食糧は国民生活の安全保障である」という国民合意が必要です。

消費者のニーズの多様化 4

絶えず自己資本比率の向上につとめることは大切なことです。


これは総合的に企業内部の充実をはかるということにつながります。


安定した経営基盤の確立がなければ、いかなる立派な計画も絵空事に終わってしまいます。


不況下にも、たくましく業績を伸ばしている企業は、この5つの条件を満たしている会社です。


・・・これとは反対に、倒産する企業というのは、すべてこれの逆をいっている会社です。


ファッション企業で倒産する企業の70パーセントが、経営者のだらしのない姿勢から会社をつぶしています。


経営者がボンクラですからです。


倒産する会社は、社長の意欲のなさ、会社経営方針の不徹底、ぬるま湯的な消極経営、経営陣の不仲、社員の無気力等・・・


数えだしたらキリがありません。

消費者のニーズの多様化 3

「専門店らしい専門店」の多い欧州の、ブランドショップという新しい動きが日本でももっと研究され、取り入れられていいはずです。


お客の方に必要性がありながら、顧客自身がそれに気付かないとか・・・


あるいはメーカーがその必要性を見逃して開発されない"未来商品"はまだまだ多いのです。


・・・こう見てくると、伸びる企業というのは・・・


第1に、会社の経営方針が社員一人一人に徹底していて、全社員が機動力を発輝しやすい企業環境をつくりあげること。


第2に、いつの時代も市場の変化に対応し得る果断な経営姿勢をもつこと。


それによって、自社の長期的な市場がつくられ安定した収益が得られるからです。


第3に、絶えず技術力を磨き、市場の新しいニーズを汲みあげる商品企画力と商品開発力、生き生きとした販売力を拡充すること。


これは社会や経済の変化にふりまわされない企業体質をつくるということです。


第4は、高度成長期についたぜい肉をふるい落とし、生産効率すなわちコスト意識の徹底化をはかること。


第5は、財務体質の強化です。


消費者のニーズの多様化 2

いま、一県、一都市、さらに一販売店というように・・・


商圏別にきめ細かくニーズを吸いあげて、独自の商品企画をたてている企業が伸びています。


その前提には、地域社会に愛情がなければなりません。


その地域についてよく勉強していなくてはなりません。


これらの商品開発で一番重要なことは、どういう地域の、どういう層に、どういう商品を提案するか・・・


また、どういう商品で新しい消費者の目を開かせるかが勝負どころとなってきます。


それには徹底的にターゲットを絞りこんだ商品が強い訴求力をもってきます。


このようにして、ターゲットを絞りこむことによって、きわめて具体的に"個性化"がはかれるわけです。


その"個性"がお客の輪を広げるのです。


消費者のニーズの多様化

不況なこともあり、いまは買い控え時代と言われていますが・・・


しかし買い替えにしろ、買い足しにせよ、根強い需要があるわけです。


お客さんは必ずどこかの店で買っています。


消費者のニーズや好みがますます多様化、個性化してくると、もはや大量に生産し、大量に販売するということはムズカシクなってきます。


一つの地方、一つの地域で何が好まれ、何が売れているか、その地方に狙いを定めて商品を開発して成功をおさめているアパレル・メーカーの例が、最近とくに多くなってきています。


地域差が薄れ、東京志向の画一化が進んでいるとはいえ、その地方ならではの特色やニーズがあるからです。


"文化圏"の違いがあるのです。


・・・こうした状況は、多品種少量生産を特色にする中小メーカーにとっては有利なはずです。


つくるものの個性、強さをアピールしやすいからです。


経営者の判断一つで直ちに実行に移せるという強みもあります。

新たな「村おこし」 4

81年、村民の受診率は県下でも低くはないですが、一件当り費用、および老人一人当り医療費は、ともに県内最下位であって、同年の国民健康保健税は約4000万円の黒字を計上、同税の減税さえ実施していることも注目されるべきでしょう。


・・・以上、これらの事例の概観から明らかなように、山村住民による先進的な村おこしは・・・


1.決して好条件にはない地域で、農林業を中心として多面的な仕事づくりで過疎に挑戦し、


2.地域の資源を創意活用して、個性豊かな地場産業を自らの力でつくりだし、


3.大資本による外からの開発に抗して、都市とも能動的に手を結びつつ、地域の自然とくらしを豊かに守り育て、


4.そしてすべての村民の力で、すべての村民のいのちと健康を守り育ててきたものでした。


・・・その合言葉は、自らの力による過疎への挑戦であり、その運動は生産・就業・自然・生活の諸環境にかかわる、たんなる個々の仕事づくりや各々の物的な基盤づくりにとどまるものではありません。


総体としての村おこしの運動であり、そして、それに参加したすべての人びとの"人おこし・人づくり"として発展してきたものでした。


これら村おこしの展開と成果が多かれ少なかれ政府や府県の政策的助成から無縁であったとすることは、もちろんできません。


・・・しかし、いずれにあっても村おこしの起動力と推進力は村民にあり、これらの運動がしばしば政府の情勢把握や政策的判断を先導し、そして施策の実施を導出してきたと言っても過言ではありません。


こうした山村の「新たな胎動」は、高度成長の崩壊後、日本経済の構造的不況の中で力強いものではないにしろ、全国各地の山村でより広範囲に高鳴ってきています。


「地方の時代」や三全総それ自体の策定もこうした広範な村々からのうねりに、ひとつの基礎をおくものです。


新たな「村おこし」 3

前回述べたような事例にみられるのは、激しい過疎化と国や資本による開発の波に力いっぱい抵抗しつつ、地域の住民がその自然や文化を守り、くらしを立てていこうとする真剣な取り組みの姿にほかなりません。


ほかの村の事例も含めて、山村住民が都市住民に向けて差し伸べているさまざまな手は、今後の都市と山村とのあるべき交流と結びつきに、有力な手がかりを与えるものでしょう。


80年代に入って広く普及の兆しを見せている「ふるさとの森」づくり(山林所有者である山村農民と都市住民との間の"分収育林契約"が中心)は、さまざまな問題点を持っています。


しかし、こうした山村と都市との結びつきの新たな展開を示すものでしょう。


生活環境の面からする村おこしの例として、沢内村(岩手)を見ておきましょう。


同村が豪雪・貧困・多病(乳児死亡率は全国で最悪)のなかから、村長・村立病院長を先頭に村をあげて"健康づくり"に取り組んで数十年。


早くから妊娠婦・乳幼児検診、出稼ぎ者検診の無料化、老人・乳児医療の無料化、患者送迎バスの無料運行、往診料の集落格差解消などの施策を次々に実施してきました。


こうしたなかで62年、乳幼児死亡率ゼロを初達成、以来81年まで年間の乳幼児死亡率ゼロは7回を数えていますが、同村"健康づくり"の特徴は、村民のすべてに対して、健康増進・疾病・けがの予防にはじまってリハビリテーションにいたるまで、行政・医療・村民が一体となって"地域包括医療"に取り組んできたことにあるでしょう。

新たな「村おこし」 2

政府の上からの工業導入(工場用地開発)計画の破たんと地場産業に対する"無策"が目立つ中で、前回述べたような事例にみる山村地域の内発的発展力・・・


それに、地場資源(頭脳をも含む)に根ざした技術開発力、それに農民的地場資本としての自立性への強い志向は、深く注目されてよいでしょう。


さらに自然環境にかかわる村おこしについては、例えば湯布院町(大分)では、大栞の土地策買占めとゴルフ場開発計画に対して、


"自然と牧野を守るために、もっと牛を飼おう"


・・・と、72年から「牛一頭牧場運動」(都市住民に子牛を買ってもらい、それを地元農民が5年契約で育てる運動)を開始。


この運動を手始めに、明日の由布院を考える会Lは、つぎつぎと創意あふれる観光行事を生み出して全国から人を集め、こうして若者や婦人たちを町に残し、地域の農林業(高冷地キャベツ・高原トマト・しいたけづくりなど)も共に発展させています。


また、豪雪地帯の山郷、石川県の尾口村では、74年の手取川ダムの建設で村内戸数の3分の1が水没し、激しい過疎化にならに拍車がかけられましたが、スキー場の開設や温泉引湯、四季折々のレクレーション施設などの整備によって観光"村おこし"に取り組みました。


そのなかで文弥人形浄瑠璃(国の重要無形文化財)の保存・継承を中心に、人形劇村の建設を構想しています。

幸運と不運


古代の未開人にとっては、不運の一撃はたいていは死を意味するものでした。


一方、幸運というものは勘のにぶい彼らには、要するに好天気とか日光とかに感じるのと同程度の自己満足に過ぎなかったのです。


不運の不意打ちに余りにも困惑して、彼らは暫時、運のよい現象が続きすぎるのはやがて災難のやってくる、前触れ・・・


超自然的な神霊的な前兆の一種である、と思い込むようになったのです。


『老子』の中に・・・


「禍ハ福ノ拠ル所、福ハ禍ノ伏スル所、タレカ其ノ極ヲ知ラン。


ソレサダマルコトナキカ、正マタ奇トナル、善マタ妖トナル。


臣ノ迷イ、ソノ日マコトニスデニ久シ」


・・・とあるのは、まさにその思想の表明です。


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天台宗の教義

人づくりを重んじ、その著『山家学生式』にある・・・


「国宝とは何物ぞ、宝とは道心なり、道心ある人を名づけて国宝となす。


故に古人の日く、径寸十枚是れ国宝に非ず、一隅を照らす、此れ則ち国宝なりと」


・・・これは有名です。


創価学会 仏壇を持っていない方でも聞いたことがあるのではないでしょうか。


すなわち、本当の人とは、ただ与えられたおきてを守る者ではなく、自分を救うとともにひとをも救う道心あるものを指し・・・


そういう人こそ国の宝であるといい、本当の人作りをするには、新しい酒は新しい皮袋に盛らねばならないとし、大乗戒壇という日本に適した新しい戒律の設立許可を朝廷に願い出ました。


この、人づくりの実現方法として、止観行による聖の追求をすすめ、このいずれをとっても、悟りが可能であると教えています。


・・・このように、天台宗の教えは、すべての分野を網羅した八宗兼学の総合的教義を持ち、これが母胎となって天台宗の学問修行のメッカである比叡山で学んだ人びとは、このよきところをとり、鎌倉時代にそれぞれ浄土、禅、日蓮の教えに発展させていきました。


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